まずは昨日の訂正から。「ヤブチョロギ」→「トウバナ」でありました。
改めて、シソ科イヌゴマ属の帰化種ヤブチョロギはこんな花です。
近所の墓地などで、よく見られます。冬の間も咲いていて、ずっと最近までシソ科というとこの花だったから、もうトウバナの季節ってのを考慮してなかったです。申し訳ありませんでした。両者は、ガクの形状が異なります。よく見れば、その場で間違えることは無かったのに。
さて、ここからが本題。
先週末、ミヤマシキミが咲いてました。
庭木にも使われますし、園芸品種の鉢植えも見たことがありますから、ご存知の方も多いでしょう。また、北海道から九州まで、普通に低山に自生しているそうです。
でも、わが近所にはそれほど多くはなく、私が知っているのは中山連山のこれら数株だけ。
私が普段ウロチョロして、ブログで報告している東六甲や長尾山系の低山の特徴の一つに、シカがいない、というのがあります。明治から昭和初期にかけて、はげ山状態になった際、大型野生動物は姿を消したと言われています。その後、餌付けなどで、イノシシは戻って来ましたが、まだシカはおりません。
ミヤマシキミは、葉に毒がある。だから、シカはあまり食べないらしい。シカが戻ってくれば、兵庫県北部で被害が出ているように、いろんな植物を食害するでしょうが、毒の強い植物は食べないから、どんどん広がっていったりします。もしかしたら、このミヤマシキミも。
私など、シカは帰ってきて欲しくないと思っているが、彼らを待っている植物だっていて、ミヤマシキミはその一つなのかも。さて将来、どうなりますやら。