Nature Around Takarazuka

兵庫県宝塚市周辺の自然や、川柳などの雑記帳

日記(1月25日~28日)

 

25日(月) 3日連続雨の後の晴れ

 午前中に洗濯、買い物、風呂掃除。

 母と昼食をとってから、仕事Tへ。とても暖かく、テントウムシが飛んでいた。暖かさとは無関係だが、シジュウカラも見たし、幻日も見られた。

 

 ジョン・A・シヴィック「まとまりのない動物たち:個性と進化の謎を解く」を、最近は休憩中に読んでいる。なかなか進まないが、面白い。この手の本の翻訳が増えている事も、合わせて面白い傾向だと思う。ただ動物の意識や個性の研究って、どこに進んでいくのか、まだ私にはピンと来ない。面白いんだけど、「だから何?」と思えてしまうのだ。この本はまだ途中だが、その方向性がある程度示されているのが興味深い。

 23時頃に帰宅。

 


26日(火) 晴れのち雨。暖かい一日。

 仕事SとTの掛け持ちの日

 朝7時前に出発。日の出が早くなったと実感。ライトを付けずに走れた。ちなみに仕事Sへは、自転車で片道十キロ強を走っている。ママチャリで。このところ山歩きに行けてないが、自転車通勤のお陰で、足腰は鍛えられている。

 夕方から雨。カッパを着て仕事Tへ移動。実に鬱陶しい。

 仕事Tを終え、雨の中23時頃帰宅。シャワー浴びて、バタンキュー。


27日(水) 曇り

 朝5時半起床。雨は上がっている。武庫川の工事の写真を撮ったりしつつ、仕事Sへ。オギ原とか、どうなっちゃうかなと気になる場所なので。風が強い中での仕事だったが、大きな影響は無し。

 ATMのはしごしつつ、午後7時に帰宅。5~6時間睡眠が続いていたので、9時には寝てしまった。


28日(木) 晴れ

 よく寝たのに、寝足りないかんじ。昨日同様、仕事Sの日。

 仕事Sの方が休憩は多いのだが、チームで動いているために、読書は捗らない。返却期限までに読み終えられるかどうか。で、今日、そんな仕事仲間から、「あれは、なんて鳥?」と尋ねられた。ハクセキレイである。最近、全く自然には興味のない連中4~5人から、同じことを訊かれた。着実に数を増やし、かなり気になる存在になりつつあるようだ。

 午後6時半に帰宅。明日は休みである。とても寒くなるそうなので、休めてラッキー。先週の休みは、だらだらと過ごしつつ競輪に手を出して、全滅の憂き目にあった。明日はどうしよう?

 

簡単に近況報告

 

 また更新が開いてしまいました。約一か月ぶりですね。

 年末年始のご挨拶も、出来ず仕舞いでした。申し訳ない。

 12月はほとんど休みがなく、僅かな休みの日も洗濯・掃除・寝だめに費やしておりましたので、自然観察に行くことも出来ず、ブログネタを探すこともままなりませんでした。

 1月はちょっと余裕が出来るかな・・・と思っていた矢先、わが兵庫県も含む近畿3府県で緊急事態宣言が出されるか、という事態になっております。宣言が出ると、私の生活は、それなりに変化する可能性が高いです。もし、来週以降ここの更新頻度が高くなったら、暇になったのだなと思ってください。また収入は減るかも知れないけど、私自身、それを望んでいる部分が無くは無いです。

 と言う訳で、本年もどうぞよろしくお願いします。

 

 

 

 

サネカズラ

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サネカズラ 2020年12月11日 兵庫県宝塚市

 

 今日は久しぶりに、近所の山を歩いてきました。

 何か月ぶりでしょうや? ボランティア関係なしに、自分のためだけに森の中に入るのは。とにかくもう、昨年まで見飽きるほど見てきた木々に久しぶりに会えるのが嬉しくて、心晴れやかな時間を過ごすことが出来ました。今年中の私の休みは、あと一日だけ。最後の山歩きと思って、ゆっくりと歩を進めて森を眺めてきましたよ。

 

 ただ、紅葉はほぼ終わりかけでしたし、昆虫はフユシャクが飛んでいたくらい、冬鳥の姿も見かけませんでした。ブログのネタに出来るのは少ないなあと思いつつ歩く中、目についたのは、ヤブコウジや、マンリョウなどの赤い実たちでした。うん、それなら、ちょっと帰りに寄り道をして、サネカズラを見に行こうではないかと、日が落ちる直前にサネカズラスポットに立ち寄りました。真っ赤になるのはもう少し先のようですが、私がこの冬、この実を見られるのは、今日が最後でしょう。これで満足せねばなりません。

 

 最後に近況を書いておきます。山歩きになかなか行けない中、自然系の読書はまあまあ進んでおります。最近は、小林朋道「[鳥取環境大学]の森の人間動物行動学」のシリーズを立て続けに読んでおります。頭の中は、自然の事でいっぱいです。いつかこの思いを爆発させてやるぞ、と思いつつ、明日もまたこそこそと読書に励みますぞ!

 

すごい、がいっぱい

 更新間隔が開いてしまいました。

 自然観察について、ボランティア活動にはちょこちょこ参加出来ているのですが、ここで披露するようなネタには出会わないでいるので、記事に出来ず仕舞いでおります。川柳もあんまり作ってない。

 で、読書もボチボチやっています。この二週間で、植物本と野鳥本の二冊の新書を読了。どちらもそれなりに面白かったのですが、感想を記事にするほどでもなく、そのままになっております。

 あれ!? もしかして、私の心の感度が鈍っているのでしょうか?

 

 読書に関して、せっかく読んだのに、何も書くことがないというのは情けないので、思ったことを少々書き残しておきます。

 両書とも、「すごい」を基本として進めていく内容でした。「植物はすごい」「鳥はすごい」と、そのすごさの具体的な実態と解説が、平易な文章で綴られています。最近、この手の本の多いこと! 私は図書館の自然本コーナーを頻繁に見て回っているのですが、「すごい」本ばかりになっている感じすらします。特に昆虫は。

 どうなんでしょう? 出版事情など私は知りませんが、出版社側が著者にテーマとしてお願いしやすいとかあるんでしょうかね? とはいえ、多すぎて辟易することはなく、合間合間に読みやすいので、新しいのを見つけたら読むようにしております。さすがに、他の本との内容の重複が多く、新ネタはあまり見かけませんが。

 さて、「野鳥はこんな事もするんです、すごいでしょ」という内容の羅列を読んでいて思ったのですが、案外最近の研究で分かった野鳥の生態が多いのですね。昆虫本でもそれを感じます。私は今50歳です。だから、学生時代にはまだ分かってなかった事実が、この30年ほどでどんどんと明らかになってきている。それは、研究者たちの研究の地道な積み重ねであり、恐らくは研究に使われる道具の進化であり、さまざまな要素が絡まり合って、進んできているのでしょう。とっても頼もしく思います。結局のところ、「すごい本」を多読して感じるのは、研究ってすごいんだなということなのです。

 そして、お願いがあるのです。本というのは、基本的には「分かっている事」が書かれています。でも、その反面、「まだ分かってない事」もたくさんある訳で、研究者たちはそういうのもどんどん発表してほしいです。そこには、夢があるじゃないですか。例えば、宇宙に関しては、何がまだ分かってないのか、書かれている文章はよく見かけます。でも、身近な自然については、どうでしょうね? 今でもたくさんあるはずなんですよね、分かってないすごい事が。そういうのをもっと教えて欲しいなあ。

 

 

藤井英二郎「街路樹が都市をつくる」

 

 

 ボランティア以外に、自分のための自然観察で山に入る機会が激減している中、せめてもとの思いから、町中の街路樹や植え込みをよく見るようになっています。そんな中、この本を読んだのですが、とても勉強になりました。

 造園の知識をほとんど持たぬ私ですが、それでも「何故こんな剪定を???」との疑問を抱いておりました。いや、それがあまりに頻繁過ぎて慣れっこになって、「何故?」と考えることもなく「街路樹はこんなもの」と受け入れてしまっておりました。本書を読み、そんな自分をも反省しております。背後には、大きな負の連鎖があって、今の日本の行政が抱える問題があったのですね。「おかしい」と感じたら、目を背けてはいけなかったのですね。

 今の日本の街路樹の問題点を、世界の都市との比較と、過去の日本との比較と、その両面から分かりやすく解き明かしてくれる本でした。丁寧で、それでいて熱い文章は、読み応えたっぷりです。

 

 なお、副題として「東京五輪ラソンコースを歩いて」とあるように、マラソン競技の札幌開催が決まる前、そしてもちろん延期決定前に書かれた本です。きっと東京の街路樹行政も、この二つの大きな変化に影響を受けているのでしょう。そんな後日談も、ぜひ読んでみたいと思わされました。

 

 

シマヘビの幼体

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シマヘビの幼体 2020年10月12日 兵庫県宝塚市

 

 山で見たとき、この長さ30センチくらいの小さなヘビが、何者なのか分かりませんでした。検索すると、シマヘビの幼体であるようです。なかなかカッコよい模様で、こんなタトゥーを入れる習慣のある民族とか、ありそうな気がしました。

 しかし、この模様は何の意味があるのでしょうね? アオダイショウの幼体には、丸い模様があり、毒蛇であるマムシに擬態していると聞いたことがあります。このシマヘビの子の模様も、何かしら身を守るためかなと想像するのですが、よく分かりません。 

 

ギンリョウソウモドキ

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ギンリョウソウモドキ 2020年10月6日 兵庫県宝塚市

 

 なかなかアップ出来てませんが、ほそぼそと自然観察も続けております。今週の喜びは、このギンリョウソウモドキ。腐生植物です。

 時間があれば、この花に、どんな虫(虫ではない花粉媒介者かも)がやってくるのか、見ていたいところですけどねえ。まあ時間があっても、蚊にやられそうな場所だから、長居するには根性が必要でしょうけど。そして帰宅していろいろ調べてみると、菌類の菌糸を消化して暮らしているそうだから、周囲にどんなキノコが出ているかも見ておくべきでした。

 やはり外に出て自然に触れるのって、刺激になります。来週も半日だけ山に入れる日があるので、楽しみ!