Nature Around Takarazuka

兵庫県宝塚市周辺の自然や、川柳などの雑記帳

すごい、がいっぱい

 更新間隔が開いてしまいました。

 自然観察について、ボランティア活動にはちょこちょこ参加出来ているのですが、ここで披露するようなネタには出会わないでいるので、記事に出来ず仕舞いでおります。川柳もあんまり作ってない。

 で、読書もボチボチやっています。この二週間で、植物本と野鳥本の二冊の新書を読了。どちらもそれなりに面白かったのですが、感想を記事にするほどでもなく、そのままになっております。

 あれ!? もしかして、私の心の感度が鈍っているのでしょうか?

 

 読書に関して、せっかく読んだのに、何も書くことがないというのは情けないので、思ったことを少々書き残しておきます。

 両書とも、「すごい」を基本として進めていく内容でした。「植物はすごい」「鳥はすごい」と、そのすごさの具体的な実態と解説が、平易な文章で綴られています。最近、この手の本の多いこと! 私は図書館の自然本コーナーを頻繁に見て回っているのですが、「すごい」本ばかりになっている感じすらします。特に昆虫は。

 どうなんでしょう? 出版事情など私は知りませんが、出版社側が著者にテーマとしてお願いしやすいとかあるんでしょうかね? とはいえ、多すぎて辟易することはなく、合間合間に読みやすいので、新しいのを見つけたら読むようにしております。さすがに、他の本との内容の重複が多く、新ネタはあまり見かけませんが。

 さて、「野鳥はこんな事もするんです、すごいでしょ」という内容の羅列を読んでいて思ったのですが、案外最近の研究で分かった野鳥の生態が多いのですね。昆虫本でもそれを感じます。私は今50歳です。だから、学生時代にはまだ分かってなかった事実が、この30年ほどでどんどんと明らかになってきている。それは、研究者たちの研究の地道な積み重ねであり、恐らくは研究に使われる道具の進化であり、さまざまな要素が絡まり合って、進んできているのでしょう。とっても頼もしく思います。結局のところ、「すごい本」を多読して感じるのは、研究ってすごいんだなということなのです。

 そして、お願いがあるのです。本というのは、基本的には「分かっている事」が書かれています。でも、その反面、「まだ分かってない事」もたくさんある訳で、研究者たちはそういうのもどんどん発表してほしいです。そこには、夢があるじゃないですか。例えば、宇宙に関しては、何がまだ分かってないのか、書かれている文章はよく見かけます。でも、身近な自然については、どうでしょうね? 今でもたくさんあるはずなんですよね、分かってないすごい事が。そういうのをもっと教えて欲しいなあ。