Nature Around Takarazuka

兵庫県宝塚市周辺の自然や、川柳などの雑記帳

セミノハリセンボン

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セミノハリセンボン1 2019年9月7日 兵庫県宝塚市

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セミノハリセンボン2 同上


 静岡から関東、東北にかけての皆様は、台風接近で心休まらぬ一日と思われます。被害が出ぬよう、西日本から祈っております。

 こちら関西は、猛暑!!! 二日連続で、猛暑日に山に入ると体力的にシンドイので、本日はネットで馬券を買いながら、家で休んでおりました。早く涼しくなってほしい!!!

 

 さて、くそ暑かった昨日は、ヘロヘロになりながら森に入りましたが、植物関係では、収穫といえるほどのものはなし。道にへたり込んで、お茶を飲みつつ、足元に転がっているアブラゼミの死骸をひっくり返すと、何やら白い小さなものがびっしりとついてました。あまり良い写真は撮れていませんが、雰囲気は伝わるでしょうか? マチ針のようなものが、たくさん刺さっている感じ。帰ってから調べてみると、セミノハリセンボンという菌類で、冬虫夏草の一種らしいです。珍しいものではないようですが、私はこれまで意識したことがなかったので、気づきませんでした。

 

 まあ、季節柄、セミの死骸なんて、珍しくないのですが、いつの間にかなくなっているのが普通です。アリが引いて行ったり、鳥が食べたりするのでしょう。でも、このセミノハリセンボンがついたセミの死骸には、アリが来ている様子はありません。

 

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昆虫病原糸状菌(白きょう病菌?)1 2019年9月1日 兵庫県宝塚市 

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昆虫病原糸状菌2 同上


 別の機会に見つけた昆虫病原糸状菌に侵されたカミキリムシの死骸です。これなんかは、新しい死骸ではないように思われましたが、アリは見向きもしてない。

 やはり、こんなのを巣に持ち帰ったらヤバイって、分かってるんですかねえ。それとも、菌糸が死骸の体内を分解してしまっていて、もう栄養的な価値がないのかなあ?

 

 昆虫についても、菌類についても、ズブの素人なので知らないことだらけですが、改めて森の中が生死を賭けた凄まじいバトルの場であることがよくわかりました。いつもの山道をざっと歩いて「収穫がない」なんて愚痴るなら、しばし林床に腰を下ろして冬虫夏草探しをしてみた方が、自然の知識が深まるようですね。もう少し涼しくなったら・・・、もっと頑張りますよ!