Nature Around Takarazuka

兵庫県宝塚市周辺の自然や、川柳などの雑記帳

ツメクサ Sagina japonica とイトツメクサ S. apetala

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ツメクサ1 2019年3月 兵庫県宝塚市

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ツメクサ2 2019年3月 兵庫県宝塚市

 

 道端で、ツメクサが咲き始めました。ナデシコ科の在来種。 

 至る所にある植物なのだが、気づいてない人が多いと思う。観察する際は、犬のフンにご注意を。 

 かつて市内の道端でこの花を写していた時、犬を散歩中の80代と思われる女性が話しかけてきました。何を写しているのか、と。「ツメクサです」と答えたのだが、「見えへんわ」とおっしゃられる。直径4ミリ程の小さな花だから、仕方ないっちゃあ仕方ない。指を花の近くまで持っていき「これ」と示しても、「??」と反応がない。妙な空気になってしまったが、突然、「あ! それね!!」と声が上がった。どうやら、花の小ささ以上に、白さが見えにくかったようである。笑顔でお別れすることが出来て、ホッとしました。

 

 私も、老眼年齢に突入はしているが、ド近眼だからだろう、自覚症状はない。近くはよく見える方だ。これは本当にありがたい。

 しかし、ツメクサの仲間のイトツメクサの細部を観察しようとすると、さすがに頭が痛くなってくる。

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イトツメクサ1 2019年3月 兵庫県西宮市

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イトツメクサ2 2019年3月 兵庫県西宮市

 

 こちらがイトツメクサ。ヨーロッパ原産の帰化種。茎が明らかに細いので、ツメクサとの区別は簡単。この写真のは、花は咲いてませんでしたが、咲いていたら花弁がないことからも区別できる。ツメクサと似たような環境、つまり道路脇などで見られるけど、少なくともわが近所ではそれほど数は多くありません。

 見つけたら、茎や花柄の腺毛や、がく片をチェックするのだが、目が疲れます。若い頃なら、この腺毛も普通に見えていたんだろうか?

 

 ツメクサの仲間でいうと、海岸近くに生えるハマツメクサが西宮市にはあるらしい。宝塚市にはたぶんないだろう。そのうち、西宮から芦屋にかけての埋立地まで観察地を広げるかもしれない。その時にお目にかかれるかな。

 もう一つ、アライトツメクサという帰化種が、関東以北にあるらしい。これがそのうち関西にやってくる可能性はある。こちらに来るのなら、我が老眼の進む前であってほしいものだ。もちろん外来さんだから、来ないのが一番ではあるのだが。