最終巻、読了しました。
旧Yahoo!ブログでも、ずっと追いかけてきた本作ですが、ここ数年は休載続きでしたし、完結しないのではと不安にもなりました。結末を読めて、ホッとしております。
正直なところ、私は本作は第１１巻で区切りがついて、以降はエピローグだと思っています。だから、最終巻であっと驚く大きなドラマがあったら違和感を覚えたでしょうが、流すような感じで終わってくれました。盛り上がっての完結を期待していた人にとっては肩透かし感があるかもしれないけど、私はこれでよいと思ってます。
「ちゃんと通じるんだよ。俺たちの積み上げてきたものが、あたりまえのことがちゃんと通じるんだよ」
高校一年生の時点で、物語を終わらせても良かったと思う私ですが、大学四年生まで描いたのは、異国の地でこの会話をさせたかったからでしょうか。これほど勇気の出る言葉はないと思うんです。先人たちが苦労して築き上げてきたことを、若者が一から学ぶ。圧倒されたり、感心したり、疑問に思ったり、独自に改良したりしつつ、自分の中に積み上げていく。そうして得たものが、時を超えて未来へ、国を超えて世界へ、羽ばたく翼となる。そんなメッセージを作者は伝えたかったのでしょう。
やはり名作ですね、これは。私の中では、オールタイムベストです。感謝しかありません。ありがとう。
naturearoundtakarazuka.hateblo.jp
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