Nature Around Takarazuka

兵庫県宝塚市周辺の自然や、川柳などの雑記帳

二年(以上)連続開花後のネザサ

 四月に、今年も近所のネザサに花が咲いたと記事を入れました。五月には、実も出来ましたとのメモ程度の記事も書きました。

 

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 改めて、ここまでの状況をまとめておきます。

 近所の墓地横において、昨年の春、ネザサ開花に気付きました。後に、実も出来ていました。

 今年はどうなっているかと、四月にチェックした結果が最初の記事であります。昨年同様、今年も咲いてました。

 この記事の際、私はうかつにも、2018年と今年19年の状況が異なっている事に気付かず、「また今年も咲いた」とのニュアンスで書いてしまいました。ササや竹は、数十年に一度だけ開花する珍事と言われているけど、二年連続で咲いたんじゃ価値がないなって思いつつ。

 ところが、頂いたコメントで、祖父の代からあった竹が二年連続で開花して枯れた、とあったのを読んで、捉え方が変わったのです。

 

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ネザサ1 2018年4月26日 兵庫県宝塚市

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ネザサ2 2019年4月28日 同上

 

 改めて、開花時の現場の写真を並べてみます。写してる方向は異なりますが、同じ場所で、1m四方もないくらいの狭いスペースです。一目瞭然、昨年は青々と葉が茂ってる中での開花だったのに対し、今年はほとんど枯れていました。私は、咲いている花や実にばかり目が行って、周囲の状況の比較を怠る浅はかな観察者でありました。写真があって、良かった。

 ただ、まだ四月の段階でしたし、ここから勢いよく青葉が出る可能性だってあります。よって、しばらく継続観察してました。

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ネザサ3 2019年7月21日 同上

 

 昨日の様子です。うん、四月の段階より、青い葉は増えていますが、ほとんど枯れている状況に変わりはありませんね。

 2017年がどうだったのか不明で残念ですが、二年(以上)連続で開花して枯れる方向に向かっていると確認できました。

 

 気になる点を二つ挙げておきます。

 でもまだ葉をつけたのがあります。これらは、かつての生き残りなのか、昨年の種子が発芽したものなのか、どっちなのでしょう? 穴を掘ってみたら分かるのかも知れないけど、お寺の土地ですしねえ。見つかったら叱られるかなあ。色の濃い葉と、薄い葉があるけど、関係あるのかどうかも気になります。

 

 もう一つ。山で、林床をササが覆っている場合、幼木の成長が抑制されます。でも、数十年に一度の一斉枯死の際に、光を受けて一気に次世代の木が育つ、という話を聞いたことがある。

 この場所も、多くのネザサが枯死した今は、他の植物にとって侵入のチャンスであるはずです。でも、そのような状況は現時点では起きていない。2018年の写真では、カラスノエンドウらしき草本が写っているが、19年には見られない。何故なのでしょう? とっても不思議。

 

 最後にまとめておきます。開花後にササが枯れるというのは、本当であると確認できました。開花から枯死の過程が、一年以内ではなく、二年(以上)に渡ってここでは起きている事も確認できました。来春、また咲くのかどうか、ぜひとも観察しなくてはなりません。

 また、枯死後について。種子更新による次世代のササが出てくるのかどうか。もしくは、他の植物が蔓延って、ササが無くなってしまう可能性もあり得るのか、にも注目していきたいです。次世代のササっぽいのが、たくさん出てきたら、こっそりと引っこ抜いて、根がどうなってるのか確かめようかなとも、思っておりまする。ホント、こっそりと、ね!