クマノザクラを見れたのも嬉しかったですが、その他、我が近所では見られない樹木に出会えて、貴重な体験となりました。たとえクマノザクラが一輪も咲いていなかったとしても、強行軍が無駄だったとは思わなかったはず。
私にとって、完全に初見だったのは、次の二種。
ハイノキ科ハイノキ属のシロバイ。これが何か、現場では全く見当もつかなかった。縁が波打つ様子は特徴的なので、調べるのは楽でしたけど。
サクラソウ科ツルマンリョウ属のタイミンタチバナ。こちらは初見ながらも、図鑑で何度も見ていた記憶があって、すぐに分かりました。
アワブキ科アワブキ属のヤマビワ。こちらは、植物園でのみ見たことがありました。自然状態のものは初見。こういう出会いも嬉しい。
この他、我が近所では一個体のみ、それも貧弱なものしか見つけられてないイズセンリョウがたくさんあって、元気な姿を見られたのも眼福となりました。
たった3時間程度、道路わきを少し観察しただけで、これだけ初見の樹木に出会えるのだから、紀伊半島は私にとってとても魅力的な地域です。車の運転をしない人間なので、足の確保が難しいのだけど。もう少し時間に余裕を持たせ、良い季節に、念入りに歩き回りたいものです。