電車に乗る機会が多いこの時期、読書もぼちぼちですが進んでおります。今回読み終えたのが本書。面白かったです、と書きたいところですが・・・
まず、第一部の「木が人類の進化をもたらした」の類人猿からヒトへの進化の話題はすごく面白かった。人類史の最新動向を知らないので、本書の視点が学説全体の流れでどう位置付けられるのか分からないのだが、かなり興奮しつつ読みました。読む価値がありました。
しかし、第二部以降、日本人の私からすると、中だるみ感が出てきます。西欧史に詳しくないし、あまり興味もないので。木工に興味はあるけど、実際にはやらないことも、影響しております。ただ、第三部の現代まで話が進むと、再び身近な内容になり、それなりに面白くなります。
私は第一部を二回読みました。正直、この部分だけで、一冊の本を新たに書いてほしいくらい。そんな訳で、本書全体の評価は難しいのですが、私の中で人類史への興味が強く湧いてきております。「次にもっと○○を読みたい」とさせるのが良い読書だとすると、これはとっても良い本だと言えるでしょう。さて、次は何を読みましょうか？
