Nature Around Takarazuka

兵庫県宝塚市周辺の自然や、川柳などの雑記帳

サイカチ

 今年の七月に明石公園にいって、この記事を書きました。サイカチの木を見たかったけど、入ってよい場所かどうか分からず、断念した時のことです。

 

naturearoundtakarazuka.hatenablog.com

 

 こうなったら、どこか別の場所でサイカチを見てやろうと思いつつ、時間が経ってしまってました。大阪府枚方市光善寺に行くのが一番なのですが、意外に面倒くさいんですよねえ、京阪沿線に行くのって。で、改めて調べてみると、お隣の川西市の多田の猪名川沿いにもサイカチの木があるとの情報が出てきました。多田なら、(私の足なら)自転車でも行けます! よっしゃ、こっちだ!! という訳で、今朝、行ってきましたよ。

 

イカチ1 2022年10月29日 兵庫県川西市

イカチ2 同上

イカチ3 同上

 

 すごい棘!!! これが見たかった。

 この時期、実が成っていたら、嬉しかったのですが、見られませんでした。オスの木とのことです。次は来春の花の時期に見に行きましょうぞ。

 サイカチについて、誰が種子を運ぶのかが分からない、今の日本には種子散布している者がいない、と本で読んだ記憶があります。どの本だったか覚えていないので、うろ覚えで申し訳ないですが、確かアフリカだったか、サイカチの近縁種ではゾウが種子を運んでいるので、サイカチも本来はゾウの可能性があるとのことでした。日本にも、1~2万年前までは、ナウマンゾウがいましたから。ナウマンゾウが絶滅して以降、縄文時代に入って、実のサポニンを洗剤として利用するため、今度は人間がサイカチの木を植えるようになった。しかし、現代では、サイカチを利用することがなくなり、木が減っている、という内容だったと思います。

 今ではあまり見かけないこの木。一万年単位の人間の歴史に振り回されているのだと思うと、不思議な気分になります。すべての木に歴史がある。それを改めて実感することが出来ました。秋好日、良い運動になりましたよ。