Nature Around Takarazuka

兵庫県宝塚市周辺の自然や、川柳などの雑記帳

不安な旅立ち(四国遍路、その0:板東駅まで)

板東駅 2026年4月21日 徳島県鳴門市大麻町

 

 最初は、誰にも言わずにこっそりと始めるつもりでした。四国八十八ヶ所の歩き遍路。知り合いには、「旅に出る」とぼやかして伝えていたり。しかし、ちゃんと言葉にしないと決意が鈍りそうで、ある時期からはっきりと歩き遍路に行くと公言することにしてました。このブログにも、その由を書かせていただきましたし。

 ゴールデンウィーク後に出発する、と知り合いには伝えてました。本ブログも同様。でも不安で不安で、いても立ってもいられなくなってしまった訳です。元々、先週はバイトを入れてませんでした。残っている京都一周トレイルを済ませ、日が余ればダイヤモンドトレイルの挑戦も視野に入れてましたし。ただ、この空いている一週間を何に使おうか本気で考えた時、遍路の不安を少しでも減らしておくべき、と決意したのです。

 

 そもそも、どんな格好をすればよいのだろう? ネットで調べると、遍路笠、白装束、金剛杖、念珠・・・と本格的な装束の解説ばかり出てくる。しかし、口コミレベルになると、もっと簡略にする人もいるらしいと分かる。私も、出来ればそうありたい。でも、どこまで簡略にできる? 一応、遍路であることが、地元の方々を始めとした周囲に伝わるようでなければとも思う。不審者に見えてしまったら、誰も得をしない。また、私はお経を全く憶えていない。お寺に対して、また他の参拝者に対して、失礼ではないだろうか? 私だって人目を気にする人間なので、ただのスタンプラリーをやっているように見えたら恥である。

 もっと他愛ない不安となると、私は滅多に外食をしない人間だから、タッチパネルの注文とか嫌だなあ。宿泊の予約も、数年前に東京に行った時にネットでやったけど、やり方を忘れたな。お金はどれだけかかるのか、足りるだろうか。細かく考えれば考えるほど、不安が出てくる。

 しかし、四国は日本なのだ。日本語が通じる。若い頃、東南アジアをブラブラしていた時、現地の方に助けてもらいつつではあるけど、何とかなりました。あの時に比べたら、今回の不安なんて小さい小さい。行ってみりゃあ、何とかなるでしょう。逆に、行かなきゃ、何ともならないのですし。

 大変ありがたいことに、徳島なんて、我が宝塚からそれほど遠くはないのです。高速バスを使えば、3時間ちょいで、第一札所最寄りのJR板東駅に行けます。たとえどうにもならず逃げ帰るにしても、19時47分に板東駅から列車に乗れば、その日の内に帰宅できる。退路はあるのだから、前に進もう。

 

 てな訳で、4月21日、神戸三宮から徳島まで高速バスを使い、JR四国の高徳線で板東駅へ向かいました。車窓から、水を張った畑(どうやらレンコン畑らしい)に白黒の大きな鳥を発見。コウノトリがいるのですね! 兵庫県にルーツを持つ者同士ですから、勇気づけられました。

 板東駅到着は、午後1時前。遍路の現場の雰囲気が分かればそれで良いのだから、急いだりしません。徳島駅で買った弁当を食べようと駅舎の椅子に腰掛けると、同じ列車を降りた男性客が、私の横でリュックから白装束を取り出して着て、颯爽と歩き始めました。遍路の世界に既に入っている事を初めて実感した次第。

 そして、この駅とその周辺で笑ってしまったこと。「笑った」と書くと、叱られると思いますけどね。アツミ◯◯が咲いていたんです。遍路初日、現地で私を出迎えてくれた花がこれって!

 この先の八十八ヶ所巡り、どんな未来が待っているのか知らないけれど、四国の自然を観察できることは楽しみでなりません。百人いれば、百人それぞれの巡礼があるはず。私の巡礼は、自然とともにある。違法性のある子が出迎えてくれた今回の旅、さてどうなるのでしょうか!