Taylor Swift - Soon You’ll Get Better (Official Audio) ft. Dixie Chicks
ある方のブログを読むと、テイラー・スイフトの新譜に、ディキシー・チックスとのコラボ曲があると書いてあったので、聴いてみました。ガン闘病中の母親への歌だそうです。
泣きました。
この歌詞が繰り返されます。
Ooh-ah
Soon, you'll get better
Ooh-ah
Soon, you'll get better
Ooh-ah
You'll get better soon
'Cause you have to
(和訳)良くなるよ。すぐに良くなる。だって、そうじゃなきゃならないんだから。
そして、この部分の歌詞内容と、テイラー&チックスの声と演奏が胸に来るんです。
And I hate to make this all about me
But who am I supposed to talk to?
What am I supposed to do
If there's no you?
(和訳)自分の事ばかりで、本当は嫌なんだけど、もしあなたがいなくなったら、私は誰に話しかけたらいいの? 何をしたらいいの?
私は男だから、母娘関係というのがよく分からない。以前、宇多田ヒカルの「花束を君に」が、自殺された母への歌だろうとの考察を聞き、得も言われぬ感情が湧き起ったことがある。そう思って歌詞を読むと、有名な藤圭子ではなく、一人間としての母への思いが伝わってくるような気がして。それまで母に関する歌というと、我慢強くて、献身的でと、少々理想的過ぎるように思えたのだが、彼女の歌は違った。あれから、母娘関係の歌は、注意して聴くようにしているつもりだ。
テイラーの母がどんな人間で、どんな母娘関係だったのか、詳しい所を私は知らない。検索もしてない。しかし、上の歌詞の部分から察するに、有名になりすぎてしまった娘に対して、ほとんど唯一、普通に接してくれる存在だったのかもしれない。母親の前でのみ、一人間に帰ることができた娘。でも、そんな母親が重病になり、普通に接することができなくなったテイラー。そんな悲しみが、曲全体を覆っていて、こちらの心を揺さぶってくるのです。
いい曲です。本当にいい曲です。アルバムの中の一曲だから、シングルとしてヒットすることはなさそうですが、これは永遠に残ってほしい。
夏の終わりに、大切な存在を失いつつあるという歌を聴き、しんみりとした月曜日になっております。良くなってほしいな、彼女のお母様。