Nature Around Takarazuka

兵庫県宝塚市周辺の自然や、川柳などの雑記帳

田辺聖子「道頓堀の雨に別れて以来なり」

田辺聖子著「道頓堀の雨に別れて以来なり:川柳作家・岸本水府とその時代」

 

 

 私にとっての川柳づくりのきっかけは、競馬川柳のラジオ応募であり、そもそもは古典落語の枕に出てくる川柳が好きだったり、武玉川や柳多留に魅了されたり、というのがあった。この事は、本ブログでも一度書きました。

 実のところ、最初の頃は全くの自己勝手流で川柳を作っていて、ダジャレが多かったり、面白けりゃいいって感じだったのだが、ある頃から自分の作風を意識して変えました。川柳って凄い、本気で取り組まなきゃと思わされたからです。そんな私にとっての川柳づくりの転機が、田辺聖子さんによる岸本水府の評伝である本書。

 恥ずかしながら、今、手元に本書がないので、具体的な内容には触れません。でも川柳を少しでもたしなむ方、また古い大阪の雰囲気を味わいたい方には、必読本だと思います。私も、もう一度読みます。いや、たぶん、二三度は読みます。

 お聖さんの訃報に接し、無性に川柳を作りたくなっている自分がいます。素晴らしい本を、本当にどうもありがとうございました。ご冥福をお祈りします。 

 

 

川柳でんでん太鼓 (講談社文庫)

川柳でんでん太鼓 (講談社文庫)

 
武玉川・とくとく清水―古川柳の世界 (岩波新書 新赤版 (791))

武玉川・とくとく清水―古川柳の世界 (岩波新書 新赤版 (791))

 

 

 そうそう、この二冊も、とっても良かった。また読もう!