Nature Around Takarazuka

兵庫県宝塚市周辺の自然や、川柳などの雑記帳

ノササゲ

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ノササゲ 2019年9月28日 兵庫県宝塚市

 

 この土日は、両日とも、ボランティア団体の活動で山に入っておりました。活動そのものが一日、準活動というべきなのが一日。

 心の底から癒されました・・・と書きたいところですが、暑かった!!!

 気温が高くて、湿度も(たぶん)高くて、日差しがあって、そして無風。ミンミンゼミとツクツクボウシが鳴いてました。「暑さ寒さも彼岸まで」と言った昔の人に、嫌みを言いたくなる気分でございます。重いから、水分をたくさん持っていかなかったのが悪いのだけど、最後にはへばりました。

 それでも、花はすっかり秋の様相。アキチョウジ、ミカエリソウ、ミゾソバゲンノショウコヒガンバナ、ヤクシソウ、ノコンギクなんかが咲いてました。他にもいろいろ咲いてましたけど、疲れたのであまり写真は撮ってません。

 本日の写真は、ノササゲ。花も咲いてましたが、ツボミの方が可愛いかったので、載せてみました。

 

 ところで話はちょっと変わります。消費増税前に秋冬物の服を買っておこうと思っていたのですが、ここ数日のあまりの暑さに出かける気が失せてしまいました。このまま秋も冬も来ない可能性があるゾ、てなことを考えて買い控えしちゃったのだが、果たしてこれは吉と出るのか凶と出るのか・・・?

 

 

電柱も気を使いつつ立っている(川柳、その25)

 

電柱も気を使いつつ立っている

 

 

 更新間隔が開いてしまいました。

 先週来、周囲が少なからずピリつく環境におりますので、普段以上に気を付けつつ日々を送っておりまする。ブログという場で、個人的な愚痴を書くのは嫌なので、これ以上は申しませんが。

 で、この間の自然観察の方ですが、カゴノキの雄花は見られたんですけどねえ。終わりかけの花だったので、あまり美しくないし、記事には不向きでした。収穫は、その程度です。

 これまでブログには書かずにおりましたが、この春から、山の整備のボランティア団体に所属するようになり、行ける範囲で活動に参加しております。そこで得られた知識や、活動中に撮った写真は、ここではなく別の場で出そうと思っています。そして、十月以降は、ボランティア団体内での活動が増える予定。となると、このブログの空洞化が進んでしまいそうで、さてどうしようかと考えている最中でもあります。

 

 とりとめのない内容の記事になってしまいましたが、取り敢えずの現状報告であります。良い秋になればいいのですけど。。

 

ナガエフタバムグラ

 ナガエフタバムグラの花をちゃんと見ることは、昨年来の課題でした。本日、やっと写真も撮って、ホッとしておりまする。

 

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 改めて昨年の経緯を説明しておきます。

 ナガエフタバムグラという、ちょっと珍しい小さな植物を、某墓地内で見つけました。8月頃だったかな。ただし、花は咲いてなくて、ツボミのみ。何とか花を見たいと思い、何度か通ったのですが、いつ行ってもツボミのみなので、時間を変え午前中に行ったりもしましたが、それでも花は咲いてませんでした。改めてちゃんと調べると、夕方に咲く花と書いてあったのを、うかつにも私は読み落としていたのです。それで夕方に行ったのですが、もう10月近くで花期が終わりころだったらしく、一輪だけ不完全に開いたのが見られたのみでした。

 

 で、一年待って・・・

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ナガエフタバムグラ1 2019年9月16日 兵庫県宝塚市

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ナガエフタバムグラ2 同上

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ナガエフタバムグラ3 同上

 

 とっても小さな花なので、苦労はしましたが、何とか写せました。地味ですし、「こんな花!?」と言われそうですが、一年越しですから感慨もひとしお。愛着も倍増。しばし清潔な白さに見とれておりました。墓地内ですから、人から見たら相当にヘンな奴ではあったでしょうが、こればっかりは仕方ない。

 

イシミカワ

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イシミカワ1 2019年9月14日 兵庫県宝塚市

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イシミカワ2 同上

 

 完全に開き切ってはいませんが、イシミカワの花です。

 私がよく歩く塩尾寺(えんぺいじ)までの舗装道路横に、数年前まではこのイシミカワがあり、晩秋に紫色の可愛い実をつけ楽しませてくれていました。それが無くなってしまい、寂しい思いをしていたのですが、夏に別の場所で見つけ、花が咲き実のなる秋を楽しみにしていたのです。数年ぶりの再会!

 珍しい植物ではないはずですが、少なくともわが近辺では減っている印象です。全国的には、どうなのでしょうね?

 

 ま、とてつもなく蚊の多い場所で、手袋をしていたのに、その上からや、袖と手袋の隙間の手首を刺されたり、ひどい目にも遭いました。ノイバラの棘にズボンが引っかかって、取るのに苦労もしましたし、辿り着くまでにスズメバチに脅されもしました。でもそれでも、久々に見る植物ってのは嬉しい。

 こういう出会いがあると、多少、体が疲れていても、また出かけようという気になります。さて今日は、どこがいいですかねえ。

 

 

Call On Me


Call On Me – Leonid & Friends (Chicago cover)

 

 

 Youtubeで、カヴァーを聴くのが大好きです。

 中でもこのレオニッド&フレンズのシカゴのカヴァーは、シカゴの大ファンからすると、痺れるものばかり。今年に入り、アメリカで複数回のライブツアーを行っているようで、そのせいか新しいカヴァーが発表される回数は減っていますけど、少ないながらもアップされたのを見ると、「さすが!」と唸らされる出来栄えになっております。この「コール・オン・ミー」についても、「完璧」としか言いようがない。

 

 ちなみに、ロシア人がモスクワを中心にやっているバンドです。中心となるレオニッド氏は、もういい歳になられておられます。何歳だったか、忘れちゃいましたが。当然、シカゴ全盛期の60年代後半から70年代はソビエト時代。その辺り、英語でのインタビュー動画もアップされていて興味深いのです。一応、私も昭和人間で冷戦時代を知っていますから。今から30年後、北朝鮮に暮らしている現在の若者がよい歳になって、サザンオールスターズのカヴァーを、日本人以上に完璧にこなしたら、感動すると思うんですよね。そんなことを想像しながら、動画を眺めております。

 

 最後の部分、"You can count on me"は、「僕を頼りにしていいよ!」という意味。心に沁みます。

 

 

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キウイフルーツ

 三か月前の ↓ の記事の続編となります。簡単な記事です。

 

naturearoundtakarazuka.hatenablog.com

 

 この六月の記事で、長く疑問だった近所の森にあるつる植物について、キウイフルーツなのかも、と書きました。

 あれから三か月経って、やはりキウイフルーツだと確信できたので、改めて記事にします。

 

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キウイフルーツ 2019年9月7日 兵庫県宝塚市

 

 前回の写真とは別の場所ですが、こんな個体を発見。葉の形は、間違いなくキウイフルーツであります。住宅地から近い場所ですし、庭先に植えてあるものから種が運ばれたのでしょうね。

 前回も書きましたが、鳥が運んだというよりは、動物が運んだと考える方が妥当な場所です。イタチなのか、タヌキなのか、そんな連中なのでしょう。

 宝塚市は、山の手に(高級)住宅街があります。しかし、そんな住宅街も、高齢化が進み、空き家も目立つようになり、放置され手入れされてない庭があちこちにあります。柿やら、ブラックベリーやら、キウイフルーツやら、ビワやら、野生生物にとっては、格好の餌ですよね。これからどんどん、そういった植物の種が、森の中に運ばれていくのではないかと思われます。大変な時代が近づいていると、このキウイフルーツの幼木は教えてくれている様です。

 

 

セミノハリセンボン

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セミノハリセンボン1 2019年9月7日 兵庫県宝塚市

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セミノハリセンボン2 同上


 静岡から関東、東北にかけての皆様は、台風接近で心休まらぬ一日と思われます。被害が出ぬよう、西日本から祈っております。

 こちら関西は、猛暑!!! 二日連続で、猛暑日に山に入ると体力的にシンドイので、本日はネットで馬券を買いながら、家で休んでおりました。早く涼しくなってほしい!!!

 

 さて、くそ暑かった昨日は、ヘロヘロになりながら森に入りましたが、植物関係では、収穫といえるほどのものはなし。道にへたり込んで、お茶を飲みつつ、足元に転がっているアブラゼミの死骸をひっくり返すと、何やら白い小さなものがびっしりとついてました。あまり良い写真は撮れていませんが、雰囲気は伝わるでしょうか? マチ針のようなものが、たくさん刺さっている感じ。帰ってから調べてみると、セミノハリセンボンという菌類で、冬虫夏草の一種らしいです。珍しいものではないようですが、私はこれまで意識したことがなかったので、気づきませんでした。

 

 まあ、季節柄、セミの死骸なんて、珍しくないのですが、いつの間にかなくなっているのが普通です。アリが引いて行ったり、鳥が食べたりするのでしょう。でも、このセミノハリセンボンがついたセミの死骸には、アリが来ている様子はありません。

 

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昆虫病原糸状菌(白きょう病菌?)1 2019年9月1日 兵庫県宝塚市 

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昆虫病原糸状菌2 同上


 別の機会に見つけた昆虫病原糸状菌に侵されたカミキリムシの死骸です。これなんかは、新しい死骸ではないように思われましたが、アリは見向きもしてない。

 やはり、こんなのを巣に持ち帰ったらヤバイって、分かってるんですかねえ。それとも、菌糸が死骸の体内を分解してしまっていて、もう栄養的な価値がないのかなあ?

 

 昆虫についても、菌類についても、ズブの素人なので知らないことだらけですが、改めて森の中が生死を賭けた凄まじいバトルの場であることがよくわかりました。いつもの山道をざっと歩いて「収穫がない」なんて愚痴るなら、しばし林床に腰を下ろして冬虫夏草探しをしてみた方が、自然の知識が深まるようですね。もう少し涼しくなったら・・・、もっと頑張りますよ!